特集 2
自由な知&楽しさの発信!

青学TV

学生・教職員・校友、広く社会につながる・つなげる

近年では動画サイトについて社会的な関心が高まり、多くの団体でも動画制作の取り組みが進んでいます。本学では青山キャンパス近隣の青山学院アスタジオ(2009年設置)に、NHKのスタジオを招致するなどメディアとの連携の先端を走ってきました。その活動の一環として、2017年9月にはインターネットテレビ「青学TV」を開局し、本学の教育・研究をはじめ、学生の活動や本学に関連する情報等を広く社会一般にわかりやすく発信する取り組みを行っています。今回は、その開局の背景から教育的意義、学生スタッフの声などを通して青学TVを紹介します。

青学TVとは?

総合文化政策学部の井口典夫教授の指導の下、学生有志が主体となって本学に関する情報を、動画制作を通して、広く発信しています。コンセプトは「つながる・つなげる・青学TV」。大学教育としての視点とエンターテインメント性の両立を大きな特長とし、現在では本学広報活動の一翼を担っています。プロのディレクターを制作アドバイザ―に迎え、キャンパスの最新情報から著名人インタビューといった動画を制作。多彩なコンテンツが注目を集めています。

番組制作に携わる学生たち

青学生の「ありのままの魅力」を届けたい

文学部 日本文学科3年
高知・私立土佐塾高等学校出身

和田 穂佳ほのか

動画制作に加え、リポーターも担当しています。昨年度はコロナ禍によるオンライン授業がメインだったので、リモートでもできることを考えた結果、爽やかな雰囲気を届けたいと地元の高知県・桂浜の海岸からウクレレを弾きながら動画に出演しました。青学TVは遊び心も大切にしていますが、私はディレクターの方との対話を通じ「遊び心=その人の素の魅力」と捉えるようになりました。そう考えると自分自身も飾らず何事も楽しめる気がします。将来は高知の魅力を全国に発信できるアナウンサーになることを目指して日々活動しています。

知らないともったいない! 青学の魅力配達人

文学部 日本文学科4年
東京・私立成蹊高等学校出身

狩野 祐輝

主にリポーターとして活動していますが、情報を魅力的に伝えられるよう工夫を重ねるうちに興味の幅が広がり、最近は企画検討や演出も行うようになりました。青学TVの看板を背負う責任から、ときに「守り」に入りそうになることもありますが、ディレクターの小沢さんに背中を押され常に新しい挑戦ができています。青学TVで情報を届ける楽しさを知った私は、アナウンサーを目指しています。情報をアツく伝えた経験、画面を通し自分を客観的に見つめ直した経験は、特に就職活動での面接を受ける際に生かされています。

「駅伝タイムズ」での出会いと経験が大きな糧に

文学部 比較芸術学科4年(当時)

安田 莉菜

青学TVで学んだ「挑戦と発信」で手に入れた充実の4年間

総合文化政策学部 総合文化政策学科4年(当時)

渡邊 慈子

学生スタッフおすすめの「青学TV」コンテンツ

【Creative】
青学ゆかりの著名人を紹介。ゲストの貴重なトークが人気です

【狩野さんのおすすめコンテンツ】
香取慎吾&青学生「Be the Difference」青学ウォールアート!

香取慎吾さんが制作した巨大ウォールアートは早くも人気スポットに。香取さんご自身から制作秘話や「Be the Difference」に込めた想いが存分に語られます。この動画を観ればアートに触れたときの感動が格段にアップ!

【Information】
毎週更新。青学の最新情報を伝える「青学TV」のメインコンテンツ

【和田さんのおすすめコンテンツ】
冬のキャンパスツアー! @青山キャンパス《Part 1 & 2》

青学TVスタッフが青山キャンパスをリポート!キャンパスツアーを動画で体験できます。「ガウチャー記念礼拝堂」の3階以上が教育施設となっているのは「『信は知の土台なり』という教育姿勢を示しているから」といった青学情報が満載!

【Intellect】
青学の授業や研究をコンパクトに紹介。青学での学びを動画で気軽に体験できます

【狩野さんのおすすめコンテンツ】
五感を総動員して“芸術”を学ぶ 三浦哲哉ゼミ合宿 1~5

「文学部比較芸術学科」のゼミ合宿ではいったい何が行われているのか? 青学生でも知らない人は多いはず。短い動画ながらも、密着取材ならではの臨場感や緊張感が伝わります。ぜひ動画でゼミ合宿を体験してみてください。

【Creative & Information】
学生から教員、OB・OGまでみんなが自由に発信する映像クリップ集

【狩野さんのおすすめコンテンツ】
あおいとりさんといっしょVol.1~10

大学発の子ども向け番組!? という斬新な内容で、青学TVオリジナルキャラクター「アオイトリ」が活躍します。企画、出演から小道具一つに至るまで、学生スタッフ・渡邊慈子さんのこだわりがあふれています。

【Active & Information】
スポーツの情報を中心にお届けします! 青学駅伝情報もこちら

【狩野さんのおすすめコンテンツ】
第96回 箱根“レポート”駅伝!(2020)【1区〜10区】

青学はスポーツもアツイ! この動画では「第96回箱根駅伝」(2020年)に密着し、全区間のレポートを、青学TVスタッフが駅伝形式でつなぎました。沿道の歓声、総合優勝の興奮、選手の想い……全5本でお届けします。

【Promotion】
青山学院145周年記念スペシャル! 青学ファミリーにインタビュー

【和田さんのおすすめコンテンツ】
アーティストWaku

青学OBのネオンアーティストWakuさんにインタビュー。作品の素晴らしさとともに、Wakuさんの言葉一つひとつが心に響きます。この動画を見れば、皆さんも自分がやりたいことを見つけるきっかけになるかもしれません。

学生スタッフを見守る立場から

教育的観点とエンタメ性の両立が、大学と社会をつなぐ

総合文化政策学部 総合文化政策学科 教授、青学TV 編集室長

井口 典夫

本学では、メディアの将来を見据えて2008年に総合文化政策学部を創設し、またSNSに代表される「個人による情報発信」にも注目してきました。「青学TV」はこの流れの中、総合文化政策学部の井口ラボと大房ラボを母体に立ち上げたものです。よって活動においては教育的観点を重視しています。

学生有志によるスタッフは現在約40名。各人がプロのディレクターからアドバイスを受け、企画から出演まであらゆる分野をこなします。その結果、TV局や番組制作会社に就職する学生も輩出しています。

次に重視しているのはエンタメ性。コンテンツは「面白さ」があってはじめて人々の関心を惹いて社会とつながります。青山学院大学公式キャラクターの「銀ニャン」と青学TVオリジナルキャラクターの「アオイトリ(あおいとり)」はその象徴です。

活動実績としては、2021年当初にサイト訪問者20万人、動画視聴回数470万回、YouTubeチャンネル登録者1.5万人、動画制作本数855本を達成。青学TVは本学における重要なメディアインフラとなっています。最近では受験生からの問い合わせも多く、視聴層の16%を高校生以下が占めるなど、その反響は学外にも広がっています。

青学TVは本学の皆さんの参加に支えられています。学生スタッフとしての参加や、動画投稿としての参加など切り口はたくさんあります。興味を持った方はぜひお問い合わせください。


銀ニャン(左)とアオイトリ(右)

学生たちに、番組制作の本当の楽しさを伝えていきたい

青学TV ディレクター

小沢 和史

プロの映像ディレクターとしての知見をもとに、学生に映像制作のアドバイスをしています。青学TVが目指すのは、教育的観点を備えつつも大学広報の枠を超え、エンタメ一般としても楽しんでもらえるコンテンツです。「あの番組、面白かったよ!」という視聴者の声を通して、学生たちに制作の面白さを体感してもらいたいと思っています。

運営においては学生企画会議を出発点とし、最終的にはYouTubeアナリティクスを駆使して客観的なフィードバックを行っています。そうした中で生まれた動画シリーズ『青学駅伝タイムズ』。シリーズ立ち上げ数カ月でチャンネル登録者数が1万人を超えるなど、注目度とエンタメ性において高い評価を得ています。

今後も青学TVでは教育・研究面はもちろん、青学に関するリアルな魅力を伝えていきます。ご視聴よろしくお願いします。